軽くキスをすれば、嬉しそうに頬にキスをくれる。

そしてまた俺のペースでキスをして、体を重ねる。


愛の言葉を囁くより体を重ねたい。

美奈との関係を誤魔化すように忘れるかように俺は瑠楓を求める。

そうすることで俺の汚れた心が、体が、瑠楓の白い綺麗な肌で浄化されるような錯覚に陥る。

そんな都合のいいことはないのに


瑠楓が呼ぶ俺の名前、その声

俺に抱きつく瞬間の嬉しそうな顔

キスをした後に照れて
髪を触る仕草

何より俺に向ける笑顔

ずっと変わらない瑠楓の俺への愛

苦しんでいるとも知らずに
俺は瑠楓を抱き締める