「‥いつから?」


すぐに答えはいらないって言われても、俺の答えなんて決まってる。


「俺も」って言えばいいのに
ついつい楠木が俺を
どういう風に想ってくれてるのか
そっちが気になった。


「え‥っとね、実は1年の体育祭の時に‥
リレーに出てた横山くんの走り方がすごくキレイで見惚れちゃって‥」


真っ赤な顔で俯く横顔に
俺はまたヤラれた。


「それから同じクラスになれたのがすごく嬉しくて。
話し掛ける勇気が今まで
なかったんだけど、なのに
急に告白なんて‥ごめんね。」