「なぁ、香奈枝には何が良いかな?」

専門店街に着くや否や俺は色んな店に入っていた。

「香奈枝ちゃんは何が好きなの?」
「あいつの好きなの…ぬいぐるみとか」
「他は?香水とかお香とか…」
「お香だ!お前、天才!お香にしよう!」

そして俺たちはお香の専門店に入った。

「いらっしゃいませー」

お店に入るとお香の良い臭いに包まれると共に店員が近づいてきた。

「どういうのをお探しですか?」

そう店員が聞いてくると、優太は「あっち見てる」と言い2人きりにした。

「俺、よく分かんないんです」
「誰かへのプレゼントですか?」