「でも、このままだったら――」

「いいから、早く!」




主人公がヒロインの手を掴み、

出口に向かって走り出す。



…やばい、早くしないと

捕まっちゃうよ…!




「あ、やべ!」




隼人が突然声をあげて、

立ち上がった。


急なことで、びっくりするあたし。




「俺さ、この後用事あんだよね」




隼人にそういわれて時計を見ると

まだ6時ほんの少し過ぎたところ。