「 美優、いくぞ! 」

「 えっ、隼人!? 」




突然隼人に手を握られて

隼人の連れて行くままに

あたしは走らされた。


走ると余計に目立ってしまって、

さっきの話し声とかは聞こえないけど

通り過ぎていく人の目が痛い。



ふいに、手が熱くなった。



今、隼人と手を繋いでるんだ……


そう想うと胸がぎゅっとなって

周りの視線なんて気にならない。



少し前を見ると、

隼人の横顔が目に入る。



隼人が傍にいる。


すごいあたしは幸せだ。