「大、輔、先生…?」


血の気が引く感覚に襲われる。


この声は…


「長谷川…。」


長谷川君だ…


「ど、どうしたんですか??」


長谷川君の戸惑った声。


大ちゃんは必死にあたしの顔を隠そうとしてる。


ぎゅっと大ちゃんのYシャツを握り締める。


そうだ、今はまだ部活中だ。


ばかだなぁ・・・。あたし。また迷惑かけて・・・。


「誰、ですか?」


そう聞かれて戸惑う。


「あ、あぁちょっとな…。」


「びしょ濡れじゃないですか。大輔先生、このことは誰にも言わないので安心してください。」


「絶対に言わないでくれ。」