実のお父さんに無視されると結構きついもんだと、4歳のときに知った。


…さきは、あたしを見て面白いモノを見つけた悪魔のような笑みを浮かべた。


「あ、ニカってまだここにいたの??」


くすくす笑いながらそう言ってくる。


「自分のうちに居ちゃ、いけないの?」


情けない、涙ぐみながらいっても無意味だ。


「あれぇ??あたしにそんな態度とっていいの??またあのときみたいに…」


背中に冷や汗がたれる。


ゾクゾクして身震いでもしてしまいそうだった。


嫌だ…!!怖い…。


―――気付いたら…家を飛び出していた…。