「な、なにっ!?またいじめに来たの!?」

「ちっ、ちげーよ!俺お前に何もそういうの持ってないから!」

「どーせ陰で思ってたんじゃないの?」

「だから違うって!」

「わたしほんと辛かったのに…誰もいないと思ってここの高校来たのに…意味ないじゃない!!」

「俺は…お前がここに来るって分かってここに来た」

「え…?」

「なっ、なんでもない!今の忘れて!じゃまた明日なっ」

「う…うん…」

祐…

知ってる人がクラスにいてよかった。

まさか祐から喋りかけてくれたなんて…

何か嬉しいな。

わたしは鼻歌交じりで下り坂を駆け下りた。