「お前、いい友達持ったな」

「…うん、わたしもそう思う」

いつの間にか、外は夕焼けだった。

「帰ろっか」

祐くんが立ち上がった。

「そだね」

2人で夕焼けの空の下を歩く。

「もう足大丈夫?」

「うん、一檎のおかげでもう痛くないよ」

「よかったあ…」

「ありがとな」

「え…?」

「なっ、なんでもない!!」

気のせいかな。

それとも夕日のせい?

祐くんの頬が赤い気がした。