「はい、これから外に出て開会式よ!」

紗枝っちが手を叩く。

それを合図にみんなが外に出て行く。

「結衣、楓行こー」

「ちょっと待って!カバン…」

「2人ともカバン持ってくの!?」

「え、一檎持ってかないの?」

「…持ってこっかな…」

「でしょ!?」

わたし達はギリギリ開会式の列に並んだ。

暑い中、また校長の話が続く。

「超暑くない?」

「日焼け止め塗ってきたけど、足りないー」

わたし達は焼けないように、頭の上にタオルを被っていた。

まあ、周りから見れば変人さん。