「じゃあまた明日ね!」

「一檎ばいばーい!」

「んじゃあね」

結衣と楓は同じ中学で、家も近いらしい。

わたしだけ、逆方向なんだよね…

「あ、祐くん!」

わたしが呼ぶと、祐くんがゆっくり振り向いた。

「おっ、一檎じゃん!どーした?その袋…」

「あ、さっき結衣達と買って来たの!」

「まさか…体育祭のために…?」

「正解ー!」

「何か…お前変わったな…」

「…変わるって決めたもん…」

「変わりすぎじゃね?」

「急にどうしたの…?」

「いや、別に…ずっと思ってたから」