「なぁ、弥來」



「何?」



「キスして良いか?」



「……。」



何も言わず、剣斗を見つめた。



視線が絡み合う。



ジッと見てくる、剣斗。



自然とわたし達は、キスをした。



触れあうだけの、優しいキスをした。



真夏の海辺で…。