お袋に彼女には子供が
いることは伝えていた。
お袋は「賢也が良いなら
私は何も言わない」と言ってくれて
すごく安心した。
まずはお袋が菜々子ちゃんを
見たいって言うので
家に連れて行くと庭で菜々子ちゃんが
大はしゃぎ つられておれもバスケをする。
しばらくするとお袋が「賢也~」と
大声で呼ぶから中へ行くとアキが倒れていた。
「どうしたんだ?」
アキは「大丈夫」と言うだけ・・・。
側では菜々子ちゃんが
「ママが寝てるから動物園に行かれない!」と
かなしそうに言ってるからオレは
2人で行こう!!と誘った。
動物園から帰ると思っても無いことが・・・
起きていた。
菜々子ちゃんはオレの子だという。
アキは始めから知っていたのか?
違うという。
オレとアキが付き合ってた?
じゃー アキが言っていた
連絡が来なくなったって
言うのは事故のせいか?
オレはあの日何か約束を
忘れてる感じがしてた。
それはアキと会うことだったのか?
オレは4年間もアキを一人ぼっちにして
苦労させてたのか?
その当時を思い出したい!!
でもアキが
「無理しなくてもこうして
また会えたんだからタケは賢也君なんだから」
と言う。
オレはアキと菜々子ちゃんを
幸せにしないとバチが当たる。
アキと結婚しよう そう決意した。
なかなか言い出せないもんだ。
親たちはもう結婚!だと騒いでいるのに
よし 今晩プロポーズしよう!
私たちは出会った10月18日に入籍をした。
結婚式などはしない。
賢也君と菜々子と一緒に
永遠に過ごせるなら そんなもんしなくていい。
「賢也くん 明日友人に食事行こうと
誘われてるんだけど 言ってもいいかな?」
「明日は日曜日だから
オレが居るから大丈夫だよ ゆっくりしてきなよ」
「ホントに?ありがとう」
久しぶりにかれんたちに会う
かれんたちは菜々子が産まれると
すぐに会いに来てくれて
毎年誕生日にはプレゼントもくれる
『「おばちゃん」じゃないのよ
「お姉ちゃま」』と2人は呼ばさせている。
今回のことを報告した時には2人とも
一瞬催眠がかかったように止まってしまったが
すぐに「良かったじゃん」と言ってくれた。
望が手配したという食事場所は
小高い丘にある小さなレストラン。
「すごーい 贅沢だ!!」
と中へ入る。
こんなに素敵なレストランなのに誰もいない
一番乗りのようだ。
「明希子 ちょっと!!」
とかれんが呼んで
大きな箱とあたしに渡した。
「何?」
「それを今から着て」
「えっ!」
純白のドレス?
あたしに内緒で
みんなが段取りしてくれたそうだ。
そこでプチ結婚式が始まった。
ホントにホントにあたしは幸せだ。
ドレスを着てヘアーアレンジに
メイクされるがまま。
当時の仲間もやってきた。
翔さんが
「おーーーい 早く2人目を作れよ」
と大きな声で言う。
「それが・・・!
(菜々子が邪魔するので・・・)」
「え?できたのか?」
「いや。。。」
「何だよ やりようが足らないんじゃないの?」
「バ・バカ!!こんなところで言うなよ
娘がいるからね
そう簡単にはな」
すると賢也くんママが
「フフフ…今晩菜々子ちゃんを預かろうか?」
と笑った。
「じゃあ頼のもうかな・・・?」
翔さん達は
「ヒューヒュー」と大盛り上がり。
「何の話してんの?」
「何でもない!!」と話を止める賢也くん。
「アキちゃん今夜は覚悟しろよ」
「今夜?え?今夜?
はぁーーーあ?もーーー」
とういいながら賢也くんの頭をたたいた。
それから間もなく
私たちは第二子を懐妊。
あれよあれよと言う間に
第2子男の子が啓太が誕生した。
あたしたちはきっと
出会う運命だったんだね
END