一番ドアに近い席に座って


さっき話していた

男の子の行方を見た


小走りに
教室の奥の方に進んでいく…



友達がいるのかな?



そう思って


視線を友達に向けた





後ろを振り向いて
さっきの男の子を
待ってる1人の
男子がいた。




なんでかな…





目が話せなかった






騒ついている教室。


落ち着かない自分、




なのにはっきり聞こえた


その人の声。




「おっせぇよ」




調子いい低さの
落ち着いたハスキーボイス。



笑った横顔。




全てが私を
虜にした。


一目惚れって
いうものを
知ってしまった。



なんだか急に

恥ずかしくなって

顔を手で隠したんだ。