「先生食べてみてください。
自信作なんです。」
相変わらず、押しが強い優衣。
「朝倉、気持ちだけ受け取るよ。
うちの奥さん、こういうのきっと
嫌がると思うから。
でも、うちの奥さん料理苦手
みたいだから、朝倉みたいに
料理上手い子ってやっぱり
いいと思うよ。」
「先生♥」
優衣の頬がかすかに
ピンクに色づく。
「だから、ごめんな。
せっかく作ってくれたのに・・・」
何よその切なそうな顔!!
そんな顔するくらいなら
食べたらいいじゃない!!
どうせわたしは料理なんて
したことないよ。
いつもママが作ってくれてるもん。
何よ。何よ。
わかったわよ。
料理ぐらい
作って見せるわよ。
先生は優衣とイチャイチャ
してればいいじゃない!!
先生のイジワル。
大嫌い!!
なんて思えないわたし・・・
情けない。