希愛どこにいるんだ。


心当たりって言っても
俺の知ってる希愛の
交流関係・・・



朝倉・・・



でも今の朝倉を
希愛は頼らないだろう。



だとしたら・・・




藤堂・・・



その名前が頭によぎっては
自分で否定する。




希愛の行きそうな場所。


家。


学園。



その時だった。



 ポケットの中で携帯が
険しく震えだす。



お義父さん。




 「もしもし。」



 「司君、君今どこだ!!」



 「希愛がいなくなって
探してたところです。」




 「希愛なら、目の前にいるよ。
学園の屋上で今にも飛び降りそうなんだよ。
どうして君がついていながらこんな事に
なるんだ? すぐに来てくれ!!」



怒りと同時に切れる電話。



希愛・・・