「希愛・・・」


今、俺の手の中で
希愛の手がピクリと
動いた気がした。



気のせいなのか?


希愛の肩をゆすり、
名前を呼んでも
反応がない。



俺は、希愛を
そっと抱きしめた。



 「ごめんな。
ごめんな。」




 「ぅ・・・。」



 「希愛・・・」




抱きしめた体が、
反応する。




 「せ・・んせい・・・」