「希愛にはまだ流産のこと
知らされてないから、希愛
に説明しなきゃいけないんだけど。」





 「お義母さん、俺の方から
説明します。
俺が希愛についてますから。」




 
 「希愛もその方が心強いかしら。
司君、希愛にとってはショックが
大きいと思うの。
しっかり希愛を支えてあげて。」




 「わかりました。」




俺は血の気の引いた希愛の
手を握りしめた。