この頃、希愛の態度が よそよそしい。 前はあんなに甘えてきたのに。 電話してもすぐに切りたがるし ・・・。 いったいどうしたんだ。 希愛。 屋上とをつなぐ階段。 俺は希愛のいる屋上を 背に階段を下りて行った。 勢いよく希愛のいる屋上に 向かって、階段を駆け上がる 藤堂とすれちがう。 そういうことか。 だから、希愛俺を急いで 遠ざけたのか。 なんだそういうことか。 俺は、目の前の壁を おもいっきり 拳で殴った。