「ねぇ、海鈴……見て………空と海が交わってみえるでしょ………俺たちみたいだね……………俺も………海鈴が好きだよ……………」


「う、そ……………」



「嘘じゃない……海鈴のお母さんが亡くなった日、海鈴を追い掛けてきたのは、海鈴が好きだったから……」


そんなの知らなかった………


だって私は


蒼空の名前しか知らなかったから……………


「……3年間待っててくれる?」



「……うん。」



待ってるよ………



ちゃんと…………



「これあげる。」



蒼空は小さいピンクの箱を差し出した……


中には…………


「な、にこれ…………」


「婚約指輪。毎日つけろよ?3年後にはちゃんと結婚指輪にしような……。」


「…ありがとう……。私たち結婚するの?」


「するよ。海鈴には拒否権ないから。」


「クスッ、拒否権ぐらいくれてもいいじゃん。」