それは突然の出来事だった。

何の心の準備もできていない。

ただ…いつか知れたらいいな…とは思っていた。

だけど、それはあまりにも強烈で

あたしの魂を刺激した。




──眠れない夜。
明るい月も、とうに沈んでしまった。

星のあかりなど見えない。
本当の漆黒の闇が訪れる時間帯。

あたしは眠れずに寝返りを繰り返していた。

特にいつもと何か違いが合ったワケじゃない。

ふとした一瞬

あたしの意識が
突然どこかに引っ張られたような感覚がした。