キーンコーンカーンコーン 授業の終わりを知らせるチャイムが響く。 「あ、終わったね。次は行かなきゃ」 先生が心配そうな顔で聞く。 「大丈夫?ツラくない?もう少し休んでいってもいいんだぞ?」 歩は微笑みながら、 「大丈夫だよ。休んでばっかりも成績に響くし、前に進まなきゃ止まってばかりいても何も変わらない気がするの。だから平気だよ?心配してくれてありがとう。」 歩はそう言い残し、手を振り、保健室を出ていった。