城戸くんの目は複雑そうな目をしていた。



「音楽室の前に屋上、行かねぇか?」



「う、うん…」私は頷いて、屋上に行った。



空はもうすっかりオレンジ色に染まっていた。



屋上についたはいいものの、城戸くんは何も言わない。


ただ黙って景色をみている。



城戸くん…どうしたのかな?



「…あのさ、」


城戸くんの口が開いた。



「松雪、悩み事あるだろ?」


「えっ?!」



図星をつかれた。