『やっぱり恋美には無理なんじゃないかな?』 和香ちゃんはただ私の体を心配してくれている。 でも、ごめんね。 私…まだ諦めたくないんだ。 「次移動だよね。行こう」 私は話を逸らして席から立ちあがった。 フラッ… 立ちあがった瞬間、目まいが襲ってきた。 あれ…? どんどん視界がぼやけてきて意識が遠のいてきた。 「れ、み?」 和香ちゃんに呼ばれているのに返事が出来ない。 すると足元までおぼついてきた。