「…なんでもない。音楽室に戻ろう」


私は笑って立ちあがった。




私はまた人を頼ろうとしてしまった。


これは私の問題だから私が解決しなきゃいけない。












音楽室に近づくと楽しそうな声が聞こえた。



窓から中を見てみると大貴くんと城戸くんが楽しそうに笑っていた。




そういえば、ずっと思ってたけど…



「ねぇ。歩ちゃん」


「ん?」


「城戸くんなんだけど…」


「クラスにいるときと全然違うでしょ」