「あぁ。これ買いに行ってたんだ」 「ひゃっ!」 城戸くんは意地悪っぽく笑って汗のかいたジュースの缶を私の頬に当てた。 「近くの自動販売機にあんまりなかったから少し遠くまで行ってたんだ。 やる」 そう言って城戸くんは1つくれた。 「あ、ありがとう」 ジュースはまだ冷えてて冷たくて気持ちいい。 「…恋美も水着に着替えたんだ」 ジュースを飲んでいた城戸くんが私のほうを見た。