歩ちゃんはせっせと荷物整理を始めた。



「ねぇ、歩ちゃん。ここに来たことあるの?」


「うん!去年、1回来たんだ」


歩ちゃんはニコッと笑った。



なるほど。それで…



「恋美。わかんないことがあったら聞いてね」


「うん。ありがとう」



私達は話ながら練習場に向かった。



「あれっ?大貴は?」



練習場に行ったら有吾くんと城戸くんが調弦を合わせていた。


でも大貴くんの姿はない。