そして翌日。

今日も 大好きな先生の授業が1時間目からある。


相変わらず数学は苦手だけど、
大好きな先生に会えると思うと、楽しみでたまらない。


「良かったね、朝から大好きな先生に会えるよ~?」


ニヤニヤしながら
私の耳元で 晴香が言った。


「えっ!!?」


私は 驚いてその場から飛びのいた。


「な、ななな何でぇぇ!?」


今 大好きな先生って言った!?

バレ…てる??


「未来って ホント分かりやすい!! まぁこんだけ一緒にいれば 分かって当然かぁー!!」


晴香が笑いながら
そう言った。



私、分かりやすい!?

カァーっと
顔が熱くなった。


お見通しだったってワケね…


昨日の 言葉の意味がやっと分かったよぅ…。



「いいんじゃない?私、未来のこと応援するよ。」


晴香は 優しく微笑んで、
ポンと私の肩を叩いた。


そして、

「早く仲良くなりなさいよー。ライバルはきっと多いよ?」

と意地悪な笑みを浮かべる。

その言葉に、むぅ、と頬を膨らませた。


分かってるもん。


まだ若いし、カッコよくて、面白くて、みんなの気持ち分かってあげられる先生は、みんなの人気者なんだ。


だからこそ、私も早く
先生との距離を縮めたい……。


晴香に言われて、
私はより強く
先生と仲良くなってやると
決心した。