「もう時間だ。帰るかぁ!」

先生が立ち上がった。
ニッと笑ってくれたのは、
私を気遣ってなのかな。


「うん。今日もありがとう。」
私も 笑って見せた。
明日は、ちゃんと元気な姿見せなくちゃ。

私、先生に心配かけたくないし、先生と楽しく過ごしたいから。



帰り際に、先生は私に
ある物を手渡した。

ひまわりの造花だった。

「これ、さっき隣の部屋でたまたま見つけた。元気ない時、俺はこの花見ると 不思議と頑張れる。これは本物じゃねぇけど、お前もこれ見て元気出して。」

よく出来た造花だった。

先生からの、プレゼント。
先生の大好きな、ひまわりの花。

「ありがとう。大切にする。」
自然と笑顔になれた。


きっと私は、これからこの花を見て、先生を思い出すんだろう。



帰り道は、ほんの少しだけ
明るい気持ちになれた。

右手に持ったひまわりの造花。

一生大事にする。


先生だと思って
ずっと大切にする。



ありがとう、先生。


私、これからもずっと
先生のこと好きでいる。


先生と生徒とか、関係ない。


私は、
先生を想う気持ちがある限り、

先生をずっと好きでい続けるよ。



家に帰って、
とっておき可愛い花瓶を準備して。

先生に貰った花を差した。


部屋の机の上に置くと、
周りにあるどんな物よりも

輝いて見える。


英語で『サンフラワー』って
言うだけはあるよね。


太陽みたいに
一際輝いて、

私に元気をくれるんだ。