「この補習、先生いつまでしてくれる?」

先生は、
「俺が教える必要がなくなるまで。」
と答えた。

「そっかぁ…。それっていつになるだろうね?」

……一生来なければいい。
ずっと先生といたい。
この幸せな時間を失いたくない。

「そりゃ、お前の頑張り次第だな。てか何でイキナリ?」

「ううん、何でもない。」
笑ってごまかした。
補習やめたくないなんて
言えるわけないもん。

ずっと私の面倒ばっかり見続けるわけにはいかないもんね。

ただでさえ 貴重な放課後の時間を削ってもらってるのに。


これ以上わがままなんて
言えない。


先生は、みんなの先生だから。
どう頑張っても
私だけのものにはなるはずないから。