頬杖をついたり、
教卓に突っ伏したり。
突っ伏した状態のまま、
顔だけ上げて 1番前の席の子のノートをジーっと見つめてたり。
その様子があまりにも可愛すぎて、どんどん緩んでいく口元を押さえながら先生を観察する私。
問題を解き終えたみんなは、
もう居眠りモードに突入。
先生は何も言わない。
ふいに、
キョロキョロと辺りを見回す先生と目が合った。
ヤバい…
見てたことがバレたかなぁ?
先生は、誰も気づかないぐらいに小さく微笑んだ。
ドキッ。
その様子が 大人っぽいというか、色っぽいというか。
恥ずかしくて思わず下を向いた。
絶対今 顔赤いよ……。
ちょっとしてから、
またチラッと先生を見る。
眠そうに目を擦る先生。
子供みたいで、たまらなく可愛い。
しばらくして、
授業の終わりのチャイムが鳴ると、先生は大きく伸びをして、
「ん、じゃあ一旦休憩ー。休んでいいぞ。」
と言った。
みんなは一斉に
席を立ったり、教室を出たりした。