ようやく学校に着き、
教室に入る。
早めに登校していた晴香に
「おはよう。」と手を振る。
晴香は私に近づいてくると、
「ねー、今週うちらの係、週番らしいよー。」
と、嫌そうな顔をして
ため息をつく。
週番かぁ…
確かに 私も 好きじゃない。
日誌書いたり、
黒板消したり、
戸締まりしたり。
面倒くさい仕事ばっかりで。
「…って事は、日誌と出席簿取りに行かないとだね。私行って来るよ。」
私は晴香にそう言った。
「マジ?ありがとー! じゃ、コレ私が準備も片付けもしとくよ。」
晴香は、机に置きっぱなしの私の鞄を指差した。
「ありがと、助かる。じゃあ行ってくるね。」
「うん。あ、日誌と出席簿は第1職員室の前にあるからね。」
「はぁーい。」
荷物は晴香に任せて、
私は早歩きで 週番日誌と出席簿を取りに向かった。
場所は……
確か第1職員室って言ってたかな?
「ん?」
ピタリと立ち止まる。
第1職員室……?
「それって……」
一之瀬先生がいるとこだ!!!