「えっとぉ~ そのぉ…」
困惑して
慌てふためく私。
急いで 問題を解こうとするけど、慌てすぎてサッパリ。
「んー? 何だぁ立花。コレも分かんないのかぁ?」
ニタァっと 先生が笑う。
「え、いや、あの……」
先生に夢中で
手つけてませんでしたー何て
言えるワケない!!
「何だぁ? あんだけ時間やったのに… 俺に見とれて問題やるのも忘れてたかぁ?」
先生がそう言って笑う。
みんなも笑う。
「や、あの……っ」
何で分かるのぉぉぉ!!
でも ハイとか言えるワケないし、かと言って否定出来るワケでもない。
ただ困惑してるだけ。
みんながジョークだと
とらえて 笑って流してくれてることだけが 唯一の救い…。
そんな私をよそに、
先生が また笑顔で私に言う。
「よし、立花ぁ、お前こんぐらいも分からないのは致命傷だぁ!! 補習決定ー!居残りな!」
目を片方だけ
細めて、いたずらっ子みたいに笑う。私はこの意地悪な笑い方も大好きなんだ。
「えぇー……?」
何て言いながら、
嬉しすぎてたまらない!!
ほ、補習!?
先生とっ!?
コレは きっとチャンスかもしれないっ
嫌そうな顔をしてみせるけど、内心はガッツポーズ。
神様、ありがとう!!