えーと、私です。 亜緒です。 現在、妙な雰囲気が漂っています。 それは・・・ 「・・・亜緒」 この部屋には今、私と翔の二人しかいないから。 良平は、お母さんの手伝いかなんかでここにはいない。 (良平のお母さんは、屋台でたこ焼きを売っている) いや、二人っていうのは決して珍しいことじゃないんだけど。 お互い気持ちが通じ合った日からは、一応二人の空間ってのは初めてなわけで。