なんて強引な人だ・・・



そう思ったのも無理はない。



だって、すぐに“友達”なんて言うんだもん。




歩くとふんわり揺れる、柔らかそうで綺麗なながい髪。



黒目が大きいくりくりっとした目によく似合う白い肌。



背も私なんかより全然高くて、大人っぽい。




・・・美人。



そう思わせる容姿。




「私と・・・友達?」



「そっ!!友達」



そしてまた、ニコッと笑う奈美。



少し強引なその背中が、かっこよく見えた。