その出た手をわたしは下から肘でのめす。


「うわッ!何すんだよ!」

大柄の海王生は出そうとした手をさすっている。

結構痛かったようだ。

「ユリ。。!」

藍が申し訳ないという顔をした。

他の4人の海王生の1人が軽くおびえながらわたしの手をつかもうとする。


ふんだ。


来たその手をわたしは片手でひっぱった。

その男は体勢を崩して前に倒れる。


「わ。ユリさすが」

藍がわたしを褒めた。