「じゃあどうして嫉妬なんかしてるんだ」


「してないわ嫉妬なんか」


「いいや、妬いているんだろう?羨ましいんじゃないか?……弟に抱かれていたその女が」









――…言い返せない


否定、できない








確かに羨ましいんだ



あたしはあの女が
羨ましかった