貧血にならない程度を目安に あたしは血を吸い終えた 祐也は椅子に座ったまま ただ呆然とあたしを見ていた 満足したあたしは祐也から離れる ……さて。 さっきのことは忘れてもらおうか。 あたしは祐也の目の前に手を翳すと 忘れろと念じた が。