「か、母さん!?」


あたしの下にいる唯月が声を荒げる



あたしは声が焦るあまり出なかった
体も固まったみたいに動かない



お母さんが
ドアが開いた音すら聞こえなかった



どうしよう
あたしは今吸血鬼で
唯月とあたしは姉弟で

この状況

何をしようとしていたかなんて
言うまでもなくて
逆に言い逃れなんてできない












――…あぁ


沈黙が痛い