一方唯月はといえば。
余裕そうに壁に手をついて
あたしに顔をずい、と寄せる


「そ、狙ってんの。ヤれないかなーって」


「…! ど、どいて!今日は下に両親いるからできないんでしょ!」


「そんなこと言ったっけ?」


「摩耶ちゃんに言ったわよ、ばか!」


「あんなのシないための口実。オレ、姉ちゃん以外は要らないもん」


な……にを……



そんな真剣な目で言うのよこの子は!