とん、とん、とん……


噂をすれば。
階段をおりてくる足音。
……唯月だ…





「…あっれ。母さんじゃん」



唯月は頭の後ろで手を組んで
のんきに言う。


シャツ、はだけてるし…。
セクシーな奴め。




「唯月ーっあんたまた彼女つくったらしいじゃない?だあーれ?その子?紹介しなさいよ~」



お母さんってばノリノリ。
若い女の子みたいにはしゃいじゃって。