あーあ…。
もうどうにでもなれ、って感じ。
高校生になった初日から呼び出し嫌だなぁ…。
「仕方ないか、」
ため息をつきながらも、開き直る。
『プップー』
何、朝っぱらから…?
うるさい。
音がする方向へ身体を向けると、見覚えのある人影…
ヘルメットかぶってるから、よくわかんない…(?)
「咲里ー!!俺、俺ぇ♪」
「お…お兄ちゃん」
すぐにわかった。
みんなは、あたしの事を『咲里奈』って呼ぶけど、お兄ちゃんだけは『咲里』って呼ぶんだもん。
すぐわかる…
「今日もまた寝坊かぁ~??送ってってやろうか??」