「ただいまぁ。」


お兄ちゃんに抱きつかれながらもスクバを置いた。


「ほらぁ、緋呂?少し離れてあげなさい??」


「はいよ~」


ふざけながらも、ちゃんとあたしから身を引いてくれた。優しいよねぇ…改めて実感。まぁ、怖いけど。見た目と性格が全然違うよね


「あらぁ、咲里奈!!彼氏できたのっ!?」


「はいっ!?」


マ、ママ!?いきなり何言い出すの??


「キスマークなんかつけちゃって!若いわねぇ」


「…ッ!!」


すぐ首筋に手を当てて、隠す。でも、時すでに遅し。


「彼氏!?誰、誰、誰、誰、誰、誰、誰ー!!??」


お兄ちゃんが…