吹奏楽部の一大行事、コンクール。
それに向けての練習が
日々厳しくなっていく。

「暑い…」
楽器は金属で出来てるし、
熱を持って熱いし夏の暑さがさらに
追い討ちをかける…。

「日和ー!聞いて~!」
部活中だろうが関係ない。
あたしは友達と話す。

いいな、彩菜は。
こうやって彼氏の話を楽しそうに出来て。

この間まであたしも...。


「日和ちゃーん?今年の夏祭りさぁ、
一緒に行かれへんかなぁ??」
「あっいいですね!!けど…まだ予定がはっきりしてないんで
お母さんに聞いてみます…」

吹奏楽部の先輩は、
みんな優しくてそれもかなり上手い人がいっぱい。
一応敬語は使ってるけど
友達みたいに親しくしてる先輩。

その先輩のためにも、
コンクールで金賞とりたい。