そして滞在1週間、陽菜はまたアメリカへ戻ってしまった。



残されたのはこのチビ…。



「僕キレー?」

「なんで女装してんだよ…」

「文化祭!!中世のヨーロッパ風!!」

「気持ちわりぃから家でやんな…」



もうすぐの文化祭にウキウキしてる健斗…。



金髪のヅラを被ってさっきからウロチョロしてやがる…。



勉強の邪魔になってるのは確か。



「斗和はなにすんの!?」

「なにもしねぇよ…」

「クラスで出し物するって言ってたもん」

「3年1組と2組は免除されんだよ。受験に集中しろってな」

「見たかったな~。斗和の爆笑姿。エミリーに送って笑ってやろうと思ったのにぃ」



残念ながら俺はなにもしねぇよ。



と、思ってた…。



なのに…。



「多数決により、1組はオタクカフェをやりまぁす」

「なんでっ!?お前ら受験だろ!!集中したくねぇの!?」

「仕方ないよ斗和君、多数決だから」



最悪じゃいっ!!