【斗和】



長くなった髪を梳くと、うつろな目がフニャッと笑う…。



相変わらず小さい体が軽くて…。



少し痩せたか?



慣れねぇ土地で大変か?



首に顔を埋めると急に力が抜けたようになる…。



軽く噛み付くと聞こえるのは甘い掠れた声…。



何度目だっけ?



なんど満たしても陽菜に対する欲望は止まることを知らなくて、このままだと本当に壊してしまいそうだ…。



「も…ムリっ…」

「ダメだ、足りねぇ…」

「やぁっ…」



まだまだ満たされない…。



我慢してた分、抑えが効かない。



このままひとつになりてぇ…。



熱くなった体を冷ますように飲む水はなんの役にも立たず、さらに渇きは癒えない…。



「斗和っ…変…」

「自覚してる。このままだとマジで壊しちまう…」



でもやめらんねぇんだ。



欲しいんだ、陽菜が。



もうアメリカに戻したくなくて、つなぎ止めるように体を重ねた。