それから初めて斗和との高級ホテル…。



ご飯は眺めのいいレストランで食べた。



ちょっと奮発しすぎじゃないかな…。



日本円そんなに持ってないんだけど…。



ふたりだけのエレベーターで斗和の服を握った。



「ここ、高いんじゃないの?」

「気にすんな」

「でもご飯だって斗和が出したし…」

「防犯カメラ着いてっけど塞がれてぇの?その口」

「い、いえ…」



要するに、黙ってろって意味ね…。



高校生のくせにお金持ち…。



そんなことを考えてたらいつの間にか最上階。



部屋数が少ないところを見ると、かなり高い部屋のような…。



斗和が開けた部屋を見てビックリした。



部屋にお風呂がある…。



「ここってスイート!?」

「違う。デラックス」



デラックスって!?



名前からして普通じゃないですぅ~…。



「モタモタすんな。早く入んねぇとここで…」

「入りますっ!!」



なんだか斗和、焦ってる?