疲れ果てて家につき、理事長が出迎えてくれた直後、斗和も帰宅した。



「父ちゃん、あのホテル取れねぇ?」

「駅前のか?」

「そう。あそこ夜景キレイだし」

「部屋空いてっかわかんねぇぞ」

「父ちゃんの顔でさ。ササッとお願いしますよ」

「はいはい」



へっ!?



ラブホとかじゃないの!?



「斗和…?」

「まだメシ食ってねぇだろ?」

「あっ、うん…」

「ゆっくりすごしてぇから」



そう言って冷蔵庫から水を取り出しゴクゴク…。



最近の斗和ってたまに妙なくらい大人っぽい…。



惚れ直すくらい…。



「最上階、空いてたぞ」

「ありがと。じゃあ今日は帰んねぇから」

「はいはい」



いいのですか理事長…。



なんかすごく羞恥心が…。



「斗和って動物に例えたら猿だね」

「健斗、お前は犬だろ。盛りまくった」

「ウサギっぽいってよく言われるけどなぁ~」



それは見た目だよ!!



口の悪さは狂犬だよ…。