斗和からたくさん元気をもらったから。



だからもう負けない。



連休明けの学校。



誰が負けるもんか。



「大谷さん、携帯しまってくれるかな?」

「聞こえないんですけど~」

「しまえって言ったの。簡単な日本語もわからない?英語で言った方がよかった?」



絶対負けない。



強くなる。



斗和、あたしは間違ってないよね?



「あたしの授業で寝るなら勝手にすればいい。そのかわり泣くのはあなたたちだからね。今まで黙ってたけど、あたしはそんなに甘くないから」

「どうしたの?教師みたいなこと言っちゃってさ」

「留年したいならどうぞ、ご自由に」

「泉のこと弄んでるくせに」

「なんとでも言いなさい」



この仕事は好きだから。



こんなことでやめたくない。



あたしは間違ってない。



もう悩まない。



逃げたりしないからね、斗和。



「陽菜ちゃんカッコイイ~」

「ってかどう見ても泉の片思いじゃん。見苦しいからやめなよ」



わかってくれるコも…ちゃんといたよ…。



あたしはもう平気っ!!