王子は置いといて、結局俺は陽菜を信じるしかないわけさ。



ってかあの顔見てりゃ俺が好きだって言ってる。



父ちゃんが言ったように陽菜は二股なんて器用なことできるヤツじゃないと思うし。



イジメられてるかもしれないことも薄々気付いてはいる。



だから泉の話しをした時に強く言えなかった。



電話してやるか…。



夜中にかけたラブコールは3秒で出た。



「パンツ何色?」

「パッ!?」

「ウソだボケ。なにしてた?」

「明日の準備してたよ!!斗和はもう寝るの?」

「寝る。陽菜…」

「ん?」

「なんかあったら話しくらい聞くから遠慮すんなよ?」

「なにそれ~!!斗和らしくないけどありがと!!」



陽菜になにかあっても俺は行動に移すことができないから。



お前が不安だったり悲しかったりしたら、それを少しでもなくしてやりたいとは思ってる。



「なぁ、交換日記する?」

「は…い?」

「はっ!!今のは陽太のせいで!!な、なんでもねぇし!!」

「頭大丈夫?」



俺のボケッ!!